3/22 今日のオペ


3/22(土)の患者様は、入れ歯の相談に来られた方でした。

 

下顎には左下に1本、歯が残っている状態。

「入れ歯のバネが、その歯に付いてるからOKなんだけど、右側が浮いてしまう。下の入れ歯を外れないようにして欲しい」というお話でした。

 

全部をインプラントにしたい訳でもなく、入れ歯でも構わないと仰る患者様でしたので

「右下に1本インプラントを埋入して、入れ歯用のアタッチメントをつければ、右側が浮かなくなりますよ」

と提案してみたところ、患者様は納得されたようでした。

 

オペの当日、右下3番部位にスウェーデン製アストラティックインプラントOsseospeed TXの直径3.5mm長さ11mmを1本埋入。

骨幅、骨の高さは十分にある方でしたので、何も問題はなく無事に終了致しました。

 

僕の診療ポリシーは、患者様の希望に極力添えること。

歯の状態にもよりますが、残っている歯を無理に抜歯してインプラントを勧めるようなことは致しません。

 

「だから、儲からないんでしょ~」という声が聞こえてるような気がしますが、僕は歯医者です。

歯医者は医療人だと思っているので、商売根性丸出しにはなれません(苦笑)

日本口腔インプラント学会の認定医取得の論文 その8


勉強会から持って帰ったUSBの論文のデータが、やっと修正完了までこぎつけたところまでで論文が完成だと信じていたのですが・・・。

 

臨床器材研究所の師匠から1通のメールが届いたところで、僕の平和な生活が音を立てて崩れていきました。

「タッチの差で症例の概要報告書が届いておりましたのでご連絡いたします.
25年度からの主な変更点は・・・」

 

完成形になっているはずの論文を、変更しろ・・・と・・・?!
後ろから誰かにヒザかっくんをされたくらいの衝撃メールです。

 

「添付のワードファイルを注意深くご確認の上、訂正できる部分は訂正をしておいて下さい.」

 

僕のパソコン操作レベルで出来る範囲の修正なのか、不安になりました。

説明を読めば、修正箇所はすぐに思い当たりました。

 

が、しかし。

僕が操作して、もしも何ががズレたりしたら、元通りに復旧することすら自分でやれる自信がありません。

PCに詳しいスタッフに、以前印刷して貰った完成(だと思っていた)論文と、修正箇所の指示内容を見せて
「これをここに持っていって、ここのをこっちに貼りつけて欲しいんですよ」
とお願いしてみました。

 

スタッフは僕の説明と、論文の印刷された紙を見ただけで
ス「あ~はいはい(またかよ~)、多分、10分もあれば出来ますけど」
僕「え?そんな簡単なことですか?」
ス「いつまでにやればいいんですか?急ぎじゃないなら後でもいいですか?」

 

言われてみれば、次の勉強会の日までに修正が完了してて、USBを持って行ければ問題ない訳です。

 

僕「4月の勉強会までに修正して貰えたら、それでいいです」
ス「そんなに急がないんですね。じゃあ、時間のある時にでも」

 

院内の仕事だけでも十分忙しいスタッフに、僕の論文の修正を割り込みで頼むのですから、引き受けて貰っただけでも有難いんです。
自分でやろうとして収集つかなくなってからスタッフに渡して、また怒られることを考えると、最初からお願いしておいた方が安全です。

 

これでしばらくは安心して、日々の診療やオペに専念出来ます。
修正して貰った論文を勉強会に持っていったら、また報告のブログを書くと思います。

 

~とりあえず、おしまい~

臨床器材研究所の勉強会


3/18(火)は守口市の臨床器材研究所にて、(株)山八の新しいインプラントミューONEについての報告会がありました。

21時集合で、夜中0時まで説明して貰いました。

 

ミューONEは薄いHA(ハイドロアパタイト)の被膜をチタンインプラント表面に、特別な方法でコーティングしてあるものです。

チタンインプラントより骨との結合力が強く、感染しにくいというのが特徴です。

比較になる詳しい説明は、僕よりも分かりやすいサイトを参照して下さい(笑)

HAインプラントとの比較

 

しかし、HAコーティングしてあるインプラントは、チタンインプラントと比較して、埋入後長期間経過すると感染症へのリスクが高くなると言われてきました。

が、今回の新製品ミューONEは、スパッタリング法という特殊なHAコーティングをしてあるので、従来のHAインプラントよりもHA被膜のチタンへの密着力が高くなっています。

 

密着力が高くなると、どうなるのか?

まず、インプラント埋入時にドリルを使って回転させながらインプラントを埋めていきます。

適正埋入トルク値は25~50Ncmとされているのですが、ミューONEは140NcmでもHA被膜が剥がれないそうです。

(どんな馬鹿力で締めようと、剥がれないということですね)

 

剥がれにくいということは、HA被膜とチタン部分との間に隙間が出来ないということ。

 

ということは。

長期に渡ってインプラント歯周炎へのリスクが軽減されるということです。

歯周炎はインプラントの最大の敵。

 

即時埋入には有効なインプラントと思いました。

症例にもよりますが、1度使ってみたいと思います。

 

3/17 今日のオペ


今日の患者様は、3か月くらい前に抜歯された方です。

抜歯後、3か月の間に骨の高さが変わってしまい、抜歯部だけが周りの骨より骨吸収していました。

オペ前のCTやレントゲンでは以下の図のような状態だと思っていたのです。

骨吸収予想

歯の抜けた部分だけ骨がなくなっている、穴の開いた状態を想定していたのです。

 

ところが、実際にオペを開始してみると

骨吸収イラスト

こんなイメージ図で分かるでしょうか?

穴ではなく、壁になる部分がなく、骨補填材を詰めることが出来ない状態です。

 

右上4番部にスウェーデン製アストラティックインプラントOsseospeenの直径3.5mm長さ11mmを埋入後、セラソルブとボーンタイトのmixをチタンメッシュとボルトにより固定。

そうです、インプラント埋入と同時に、骨の高さを周りと均一になるような骨整形も行いました。

 

予定時間をオーバーする処置を行ったため、オペ終了後の予約診療の別の患者様には少しお待ち頂くこととなりました。

オペ前に予見出来ないケースだったので、大変でした。

 

当院では、こんなに大変な骨造成(GBR)の費用も一切頂かず、インプラントの費用15万円のみです。

あ~・・・またスタッフに「儲ける気、ないでしょ!」と怒られます(泣き)

3/12 今日のオペ


今日の患者様は60歳くらいの女性で、ぐらぐらの前歯が4本くらい残っていたのですが「総入れ歯はイヤ」とのことで来院されました。

まず、CTで上顎の状態を確認したところ、左右上顎洞底の骨幅が2mmくらいしか残っていないようでした。

 

普通の歯科医院のインプラントの順番ならば、

1、左右上顎洞に骨補填材を埋入

2、6か月ほどの経過観察後、インプラント埋入

3、更に4か月ほど経過観察してからの冠セット

ということは、最低でも治療終了までに10か月はかかります。

 

 

しかし、当院(堺インプラントセンター)では、そのような患者様でも、総入れ歯の期間を一切なしで治療します。

1、インプラント埋入

2、埋入と同時に左右上顎洞にCGFを入れる

3、その場でTek(仮歯)をセット

そうです、インプラントのオペ当日に仮歯を入れて帰って頂けます。

 

今日の患者様も前歯部に骨幅がなく、奥歯は骨幅はあるけど、上顎洞底までの骨の高さが2mmくらいしかないという難しいケースでしたが・・・。

インプラントを10本埋入し、即時に仮歯をセットして無事に終了致しました。

総入れ歯の期間がないのは、見た目を重視する女性にはお勧めです。

 

日本口腔インプラント学会の認定医取得の論文 その7


3/4(火)の勉強会の翌日の話です。

 

勉強会から持って帰ったUSBとノートパソコンを持って、出勤しました。

パソコンに詳しいスタッフを見つけて

「昨日持っていった抄録を指導医の先生にコピーして貰ったんですけどね」

話ながら、スタッフにUSBとノートパソコンを渡しました。

 

ス「はいはい、完成したんですか。よかったですね」

僕「あ、はい。完成したのは良かったんですけどね。なんか変なんですよ~」

ス「何が、どう変なんですか?」

僕「あ・・・」

昨日説明して貰ったパソコン用語が思い出せなくて、一瞬で絶句(汗)

 

僕「写真の位置とか、文字の始まりがmacで見たのと違うんです!」

ス「あ~はい。」

僕が焦っているのが伝わらないのか、スタッフの落ち着いた返事に、僕は更に焦り気味。

 

僕「macとwindowsだからですか?!」

ス「とりあえず、確認してみないと分かりませんから~」

一緒に確認しようと思ったのですが、別のスタッフから「予約の患者様に入って貰いますね~」と声を掛けられました。

僕「ズレてるのは簡単に直せますか?お願いしときますね」

USBとノートパソコンをスタッフに託し、僕は午前中の診療に入りました。

 

患者様の途切れ目が出来た一瞬の間に、USBの論文がどうなったのか聞きたくて、スタッフルームに入り

僕「どうなりました?!」

ス「はい、これ」

渡された紙には、修正前のズレた論文と、写真位置も文字のズレも修正された論文が印刷されていました。

 

僕「あ、こんな早く修正出来るんですね~」

もし、僕が修正していたら、半日かかっても直せない自信があります。

 

僕「macからwindowsにコピーしたから、変になったんですか?」

僕の素朴な疑問に、スタッフは専門用語をなるべく使わないように説明してくれましたが、多分、半分くらいしか理解出来てない自信があります。

 

僕「この完成版のバックアップだけ保管して貰えますか」

せっかく直して貰った論文を、僕がいじって「また壊した!」と怒られないための予備を残しておきたかったんです。

僕の機械オンチを知っているスタッフは「はいはい(またか~)」って感じでした(汗)

 

これで万全の状態になったと、安心したのも束の間でした。

完成したと思っていた論文は、今年の規定基準と違っていたという事実が発覚したのは、ここから数日たってからのことでした。

苦難の日々は、まだ続きます(泣き)

3/11 今日のオペ


今日の患者様は下顎左右2本ずつ、スイス製ストローマン社の最新インプラントSLActiveの直径4.1mm長さ10mmを埋入しました。

 

CTで確認すると、骨幅も骨の高さも十分にあったので特に問題はなく、モニターを見ながらドルミカムで鎮静し、施術終了。

アネキセートで覚醒して頂きました。

 

ストローマンのSLActiveインプラントは、4週間で冠をセットOKという、早期に骨が結合するというものです。

特に調べた訳ではありませんが、正規販売ルートで購入した歯科医院の中で、堺では患者様への提供が一番早かったのではないかと思います。

 

4週間後に骨との結合の経過を確認するのが楽しみです。

 

3/10 今日のオペ


今日は2症例あります。

午前中と午後からのオペだったので、連続ではありません。

 

<1症例目>

この患者様は左下6番部に日本製マイティスアローを1本埋入しました。

CTを見たところ、骨の高さは下歯槽神経まで十分あったのですが、骨幅が細かったため少し拡大しました。

今回はドルミカムで鎮静しながら、モニター確認でオペを行いました。

無事に何事もなくアネキセートで覚醒して頂き、終了しました。

 

<2症例目>

本日2人目の患者様は50代の男性で、左上2本だけ歯が残っているだけで、残りは入れ歯という方でした。

 

CTで見ると、左右臼歯部は上顎洞までの距離や骨幅は十分ありましたが、前歯部の骨幅のないような状態でした。

いつものように、骨幅のない患者様には水口インプラント方式の骨拡大器具を用いてスプリットクレストを行い、前歯部に直径3.3mm長さ4.0mmを3本と、左右の臼歯部には直径4.0mm長さ8mmを4本埋入しました。

埋入したインプラントは全てマイティスアローです。

 

ドルミカムで鎮静し、モニターを見ながら施術。

オペは何事もなく、アネキセートで覚醒して頂き、終了致しました。

 

 

日本口腔インプラント学会の認定医取得の論文 その6


3/4(火)の勉強会の解散寸前の話です。

 

受験生の先生方の論文の体裁が整い、いよいよ解散間近になった時、指導医の先生の一人に

「足立先生のノートパソコンに、仕上がった論文、入れておきますね。」

「はい、よろしくお願い致します。」

素直にUSBとノートパソコンを差し出す、僕(笑)

 

まずは、指導医の先生のmacからUSBへ論文を移して貰って、論文を僕のパソコンのwordで確認して貰った際に事件は起きました!

「あれ?写真の位置がズレてる・・・」

「文字の位置もズレてますね・・」

「機種依存文字が文字化けしてる・・・」

回りにいて下さった指導医の先生方が、口々に何か言われるのですが、僕にはそれをどうすれば直せるのか、何が起こってそうなったのか、全く分かりません。

「macからwindowsに入れると、なるんですか・・・?」

恐る恐る質問をしてみましたが

「僕ら、macしか使わないからwindowsのことは分からないよ」

「windows単体なら、ああmacのこれのことか~とか分かるけどさ」

「macとwindowsの互換性までは詳しくないから・・・」

windowsすら分かっていない僕は、指導医の先生方に見捨てられた子犬の気分でした。

 

「えっと・・・とりあえず、USBの中に論文はあるんですよね?」

「今日の最終版は入れてあるから大丈夫」

僕は、院内のパソコンに詳しいスタッフに見て貰って、直して貰おう!と心の中で決めました。

自分で下手にいじって、復旧出来なくなるほどの事態になったら、指導医の先生方やスタッフに僕が怒られます(汗)

それ以前に、このUSBを持って帰って、スタッフに「なんとかして~~~」と渡した時点で怒られそうな予感です。どうしよう・・・・。

 

よっぽど僕の様子が変に見えたのか、挙動不審な表情だったのか、指導医の先生の一人に声を掛けられました。

「足立先生、これをメール添付で送るとか、

自分で出来なくて悩んでるんだったら、僕から送っておきますよ。

macからズレてないやつ送りますから、心配しなくて大丈夫ですよ」

神様!仏様!指導医の先生様~~~~!感謝感激!

この時の気持ちをどう表現したら伝わるでしょうか?!

 

「メール送信は出来なくても、論文の内容は足立先生が書いたんだから、送信元が違っても『論文内容は足立先生のです』って、僕が保証するから(笑)」

師匠からも有難いお言葉を頂き、僕は安心してお任せすることにしました。

 

でも、ほっとしたのは3/4(火)の勉強会終了まで。

翌日から、院内で怒られる修羅場が待っております(続きは明日)

 

3/7 今日のオペ


3/7(金)の患者様は40代の女性で、上顎無歯顎の方でした。

1か月ほど前、ぐらぐらの歯が5本ほど残っていたので、当院で全て抜歯し、同時に総入れ歯を装着していました。

 

左右の上顎洞までの距離は2mmくらいしかなく、他の歯科医院だったら「無理です。お帰り下さい」と言われるようなケースだと思われます。

しかし。

ここは堺インプラントセンターの腕の見せ所。

 

3/7のインプラント埋入オペの当日に、まず患者様から血液を採取。

遠心分離機に血液をかけ、CGFを作成。

(CGFについての説明は、以前のブログ2/26 今日のオペ参照)

インプラント10本埋入と同時にCGFを左右上顎洞に填入し、その場で仮歯10本分を装着し、無事に終了致しました。

 

 

CGFは骨新成の際に有効な方法だと思います。

感染症のリスクも少なく、既存の骨補填材より拒否反応も少ないので、極度の貧血の方じゃなかったら、お勧め致します。

 

来週も、このような症例の方で、インプラントを10本埋入手術の予定があります。

これで3週間ほど、週1で同じような症例のオペが続くことになりました。

少し大変なんですが、頑張ります!

 

と、ここまで書いて診察をしていたら、今日もインプラントの相談に来られた患者様で同じような症例の方が「じゃあ、そのやり方でお願いします」と、オペを決めて帰られました。

4週間続くことになりました(汗)