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2025年12月の記事一覧

2025.12.12

インプラントが骨と一体化する“オッセオインテグレーション”の仕組みを徹底解説

オッセオインテグレーションとは、インプラントの人工歯根があごの骨としっかり結合する現象のことです。
チタンやジルコニア製のインプラント体は、生体となじむ性質があり、治療後に周囲の骨が新しく作られることで強固に固定されます。この仕組みによって、インプラントは天然の歯と近い噛む力を発揮でき、長期的な安定性が期待できます。

この記事では

  • オッセオインテグレーションが起こる仕組み
  • 期間の目安
  • 成功させるためのポイント
  • 起こりうるリスク

を、歯科医師の視点でわかりやすく解説します。
インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

オッセオインテグレーションとは?インプラント治療の成功を左右する骨との結合

オッセオインテグレーションとは、骨を意味するラテン語の「os」と、結合を意味する英語の「integration」を組み合わせた造語です。

この現象は、1952年にスウェーデンのブローネマルク博士によって偶然発見されました。

博士がウサギの骨にチタン製の器具を埋め込み、骨の治癒過程を観察する研究を行っていた際、チタンと骨が一体化して簡単に取り外せなくなっていることに気づいたのが始まりです。

インプラントが顎の骨と強く結びつく仕組み

オッセオインテグレーションは、インプラントの素材であるチタンの特性によって引き起こされる現象です。

チタンを顎の骨に埋め込むと、骨はチタンを異物として認識せずに、自身の組織の一部として結合しようと働きます。

この骨とチタンの直接的な結合により、インプラントは天然の歯根のように顎の骨にしっかりと固定され、噛む力に耐えうる強固な土台となります。

身体に馴染みやすいチタンの特性がカギ

インプラントが骨と結合する最大の理由は、素材であるチタンの優れた生体親和性にあります。チタンは空気中や体内で瞬時に「酸化チタン(TiO2)」という非常に安定した不動態膜を表面に形成します。

この酸化膜が、金属イオンの溶け出しを防ぎ、金属アレルギーのリスクを大幅に低減させます。

さらに、酸化膜の表面に骨の主成分であるハイドロキシアパタイトが形成され、骨をつくる骨芽細胞が引き寄せられます。

集まった骨芽細胞が新しい骨を形成していくことで、インプラントと骨の隙間が埋まり、直接的かつ強固な結合が実現します。

オッセオインテグレーションが完了するまでの期間はどれくらい?

オッセオインテグレーションが完了するまでの期間には個人差がありますが、一般的には骨が柔らかい上顎で約3ヶ月から6ヶ月、骨が硬い下顎で約2ヶ月から3ヶ月が目安とされています。

上顎の骨は下顎に比べて密度が低く、スポンジ状であるため、結合に時間がかかる傾向があります。

ただし、この期間は患者様の年齢、全身の健康状態、骨の質や量、生活習慣などによって変動します。

オッセオインテグレーションが失敗する7つの原因

オッセオインテグレーションはインプラント治療の要ですが、様々な要因によって結合がうまくいかない、あるいは失敗に終わるケースも存在します。

その原因は、患者様自身の身体的な条件や生活習慣に起因するものから、手術時の技術的な問題まで多岐にわたります。

失敗のリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが、治療の成功率を高める上で重要です。ここでは、オッセオインテグレーションが妨げられる主な原因を7つ紹介します。

1.顎の骨の量や質が不足している

インプラントを安定させるためには、十分な厚みと高さ、そして密度のある健康な骨が不可欠です。

歯周病が進行していたり、抜歯後長い時間が経過していたりすると、顎の骨は徐々に吸収されて痩せてしまいます。

骨の量が不足している状態でインプラントを埋め込んでも、十分に支えることができず、初期固定が得られません。

また、骨粗しょう症などで骨の密度が低い場合も、インプラントと骨の結合力が弱くなり、オッセオインテグレーションが正常に進まない可能性があります。

このようなケースでは、骨造成術などの追加処置が必要になることもあります。

2.喫煙習慣が血流を妨げている

喫煙はオッセオインテグレーションの大きな阻害要因となります。

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、歯肉や顎の骨への血流を悪化させます。

血行が悪くなると、骨の再生に必要な酸素や栄養素が十分に行き渡らなくなり、傷の治りが遅れてしまいます。

さらに、血中の白血球の機能も低下させるため、免疫力が下がり、手術後の細菌感染のリスクが高まります。

これらの複合的な影響により、喫煙者は非喫煙者と比較してインプラントの失敗率が高くなることが多くの研究で報告されています。

3.糖尿病や歯周病などの持病がある

全身の健康状態もオッセオインテグレーションに大きく影響します。

特に、血糖値のコントロールが不良な糖尿病患者は注意が必要です。

高血糖の状態は、免疫機能の低下や血流障害を引き起こし、傷の治癒を遅らせるため、細菌感染のリスクが高まります。

また、歯周病はインプラント周囲の骨を溶かす感染症であり、治療前に完治させておく必要があります。

歯周病菌が存在する状態で手術を行うと、インプラント周囲炎を発症し、結合の失敗につながります。

骨粗しょう症の治療薬を服用している場合も、骨の代謝に影響することがあるため、事前に申告が求められます。

4.手術時の熱で骨の細胞が損傷した(オーバーヒート)

インプラントを埋め込む際には、ドリルで顎の骨に穴を開けますが、このときに生じる摩擦熱で骨の細胞がダメージを受けることがあります。

骨の細胞は熱に非常に弱く、約47℃の熱が1分間加わるだけで壊死してしまうとされており、この状態をオーバーヒートと呼びます。

骨の細胞が壊死してしまうと、インプラントと骨が結合することはできません。

5.インプラントが正しく固定されていない

オッセオインテグレーションを達成するためには、インプラントを埋め込んだ直後の「初期固定」が非常に重要です。

初期固定が不十分になる原因としては、骨の量や質が足りないこと、埋入するインプラントのサイズや形状が不適切なこと、あるいは埋入する位置や角度が正しくないことなどが挙げられます。

適切な初期固定を得るには、事前の精密な検査と歯科医師の技術力が不可欠です。

6.手術後に患部が細菌に感染した

インプラント手術は外科処置であるため、手術後の細菌感染はオッセオインテグレーションの妨げとなります。

手術した部分の傷口から細菌が侵入すると、患部に炎症が起きて骨の再生が阻害されたり、インプラントと骨の結合が妨げられたりします。

感染の原因は、手術時の衛生管理の不徹底や、術後の口腔ケアが不十分であることなどが考えられます。

手術後は、処方された抗生物質や抗菌性のうがい薬を指示通りに使用し、傷口に触れないようにしながら、周囲の歯を清潔に保つことが感染予防のために重要です。

7.強い力がインプラントに加わった

オッセオインテグレーションが完了するまでの治癒期間は、インプラントがまだ不安定な状態です。この時期にインプラントに対して過度な力が加わると、微細な動揺が生じて骨との結合が阻害されてしまいます。

特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、無意識のうちに強い負荷をかけてしまうリスクがあります。

また、仮歯の噛み合わせが高い場合や、治癒期間中に硬い食べ物をインプラントの部分で噛んでしまうことも原因となり得ます。舌でインプラントを頻繁に触るような癖も避けるべきです。
必要に応じて、就寝時にマウスピースを装着するなどの対策が取られます。

インプラントと骨の結合(オッセオインテグレーション)を成功させるための4つのポイント

インプラント治療の成功率を高め、オッセオインテグレーションを順調に進めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

これらは、信頼できる歯科医院や歯科医師を選ぶといった医療側の要因と、患者様自身が取り組むべき生活習慣の改善やセルフケアといった要因の両方を含みます。

失敗のリスクを低減し、長期的に安定したインプラントを得るために、これから挙げるポイントを理解し、実践することが求められます。

1.技術力と経験が豊富な歯科医師を選ぶ

インプラント治療は高度な技術を要する外科手術であり、歯科医師の知識、技術、経験が治療結果を大きく左右します。

特に、骨を削る際のオーバーヒート防止策や、骨の状態を見極めて最適な位置・角度にインプラントを埋入する技術は、オッセオインテグレーションの成否に直結します。

歯科医院を選ぶ際には、インプラント治療の症例数や実績、学会の専門医や指導医といった資格の有無などを参考にするとよいでしょう。

また、治療前にカウンセリングの時間を十分に設け、メリットだけでなくリスクや費用についても丁寧に説明してくれる医師であるかどうかも重要な判断基準です。

2.術前の精密な検査を徹底する

安全で確実なインプラント治療を行うためには、術前の精密な検査が欠かせません。

特に、顎の骨の状態を三次元的に把握できる歯科用CTによる検査は不可欠です。

CT画像からは、レントゲンだけでは分からない骨の厚みや高さ、密度、さらには神経や血管の正確な位置まで詳細に確認できます。

これらの情報に基づいて、インプラントの太さや長さ、埋め込む位置や角度などを決定し、手術のシミュレーションを行います。

この精密な治療計画が、手術の安全性を高め、インプラントの初期固定を確実にし、結果としてオッセオインテグレーションの成功へと導きます。

3.治療期間中は禁煙を心がける

喫煙がオッセオインテグレーションに及ぼす悪影響は非常に大きいため、禁煙は極めて重要です。

少なくとも、手術の数週間前からインプラントと骨の結合が完了するまでの数ヶ月間は、禁煙を徹底することが強く推奨されます。

禁煙により、ニコチンによる血管収縮作用がなくなり、歯肉や骨への血流が改善します。

これにより、骨の再生に必要な栄養や酸素が十分に行き渡り、傷の治癒が促進され、感染リスクも低下します。

4.毎日の丁寧なセルフケアを欠かさない

術後の細菌感染を防ぎ、口腔内を清潔に保つことは、オッセオインテグレーションを順調に進めるために必須の条件です。

手術直後は、歯科医師の指示に従い、処方されたうがい薬を使ったり、傷口に触れないよう注意しながら専用の歯ブラシで優しく清掃したりします。

インプラント周囲にプラークが付着したままになると、インプラント周囲炎を引き起こす原因となり、せっかく結合した骨が失われてしまうことにもなりかねません。

治療期間中はもちろんのこと、治療完了後もインプラントを長持ちさせるために、日々の丁寧なブラッシングと、歯科医院での定期的なメンテナンスを継続することが大切です。

まとめ

オッセオインテグレーションは、インプラントの素材であるチタンと顎の骨が直接的に結合する現象であり、インプラント治療が長期的に機能するための生物学的な基盤です。

この結合が完了するまでには数ヶ月の期間を要し、その成否は様々な要因に影響されます。

治療の成功には、歯科医師の高度な技術力や、歯科用CTを用いた精密な術前検査が不可欠です。

同時に、患者様自身による禁煙や、術後の丁寧なセルフケアといった協力も、失敗のリスクを減らす上で重要な役割を果たします。

治療内容を十分に理解し、信頼できる医療機関と協力して取り組むことで、良好な結果につなげましょう。

2025.11.27

ストローマンインプラントとは?特徴・安全性・他メーカーとの違いを歯科医師が解説

インプラント治療は、失った歯の根の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
数あるメーカーの中でも、ストローマンインプラントは世界的に高い信頼を得ており、多くの歯科医師が選択しています。
本記事では、その特徴・安全性・他メーカーとの違いをわかりやすく解説します。

世界シェアNo.1!ストローマンインプラントの概要

ストローマン社はスイスのバーゼルに本社を置く、1954年創業の医療機器メーカーです。
世界100カ国以上で使用されており、歯科インプラント分野で世界トップシェアを誇ります。

長年の研究開発と豊富な臨床データを背景に、品質と信頼性に優れた製品を提供。
さらに教育プログラムやサポート体制も整っており、世界中の歯科医師に支持されています。

ストローマンインプラントが歯科医師から選ばれる5つの理由

ストローマンインプラントは、世界中の多くの歯科医療従事者から支持されています。
その理由は、単にブランド力が高いからというだけではありません。

長期的な安定性を示す豊富な科学的根拠や、治療期間の短縮に貢献する独自の技術、精密な設計による耐久性など、治療の成功率を高めるための様々な裏付けが存在します。
ここでは、歯科の専門家がストローマンを選ぶ具体的な理由を5つの観点から解説します。

理由1:長期的な安定性を示す豊富な臨床データ

ストローマンインプラントが信頼される大きな理由の一つは、その長期的な安定性を示す豊富な臨床データにあります。
長年にわたり、数多くの学術論文や研究報告によってその性能が裏付けられてきました。

特に、治療後10年間のインプラントの生存率は97%以上という高い数値が報告されており、これはインプラントが長期にわたって安定して機能することを示しています。
このような科学的根拠に基づいた実績は、治療を行う歯科医師にとって大きな安心材料となり、患者に質の高い治療を提供するための重要な要素です。

単に製品を販売するだけでなく、その後の経過までを追跡し、データを公開し続ける姿勢が、世界的な信頼につながっています。

理由2:骨との結合を早める独自の表面加工技術

ストローマンインプラントの大きな特徴として、骨との結合を促進する独自の表面加工技術が挙げられます。
代表的な技術であるSLA(サンドブラスト・ラージグリット・酸処理)は、インプラントの表面に微細な凹凸を作ることで、骨の細胞が付着しやすくなるよう設計されています。
この加工により、インプラントと顎の骨が強固に結合する「オッセオインテグレーション」が効率的に進みます。

理由3:治療期間の短縮が期待できる

ストローマンインプラントは、独自の表面処理技術によって治療期間の短縮が期待できます。
特に「SLActive」という親水性の高い表面を持つインプラントは、血液とのなじみが良く、骨の再生を促す細胞を素早く引き寄せる効果があります。
これにより、インプラントを埋め込んでから骨と結合するまでの治癒期間が、従来のSLA表面のインプラントと比較して半分程度の3〜4週間に短縮されるというデータがあります。

治癒期間が短くなることで、最終的な人工歯を装着するまでのトータルの治療期間も短くなり、患者の身体的、精神的な負担を軽減することにつながります。
早期に安定した咀嚼機能を取り戻したいと考える患者にとって、大きな利点となります。

理由4:精密な設計による高い耐久性

ストローマンインプラントは、スイスの精密機械技術を応用した設計により、非常に高い耐久性を実現しています。

インプラントの素材には、生体親和性が高く強度にも優れた純チタンや、チタンにジルコニウムを配合した合金「ロキソリッド」が使用されています。
このロキソリッドは純チタンよりも強度が高いため、インプラントを細く設計でき、骨の量が少ない症例にも対応しやすくなります。

また、インプラント本体と土台(アバットメント)をつなぐ部分の構造も精密に作られており、長期間使用してもネジの緩みや破損が起こりにくいのが特徴です。
この堅牢な設計が、インプラントの長期的な安定使用を支える重要な要素となっています。

理由5:世界中で治療を受けられる安心のサポート体制

ストローマンは世界100カ国以上で製品が供給されているグローバル企業であるため、非常に手厚いサポート体制が整っています。
例えば、転勤や引っ越しなどで国内、あるいは海外に移住した場合でも、多くの歯科医院でストローマンインプラントの取り扱いがあるため、継続的なメンテナンスや万が一のトラブルへの対応を受けやすいという利点があります。

また、メーカーによる長期保証制度も充実しており、適切な使用方法のもとで問題が生じた場合には保証が適用されることがあります。
世界中で共通の規格とサポートを受けられる安心感は、患者が長期にわたってインプラントを使い続ける上で大きなメリットです。

【症例別】ストローマンインプラントの代表的な種類

患者の骨の状態や審美的なニーズに合わせ、複数のラインナップが用意されています。

ティッシュレベル(TL):骨量が少ない場合でも使用可能なタイプ

ティッシュレベルインプラントは、インプラントの土台が歯肉の上に出るもので、お手入れがしやすく、インプラント周囲炎を予防しやすいことが特徴です。
このタイプは、インプラント体を埋入すると同時に土台を一緒に装着する「1回法」、つまり抜歯とインプラント埋入を1回の外科手術で同時に行う抜歯即時埋入に適しています。

手術時にインプラントの一部が歯茎の上に露出した状態になるため、治癒後に再度歯茎を切開する必要がありません。
主に奥歯など、審美性よりも強度やシンプルな手技が求められる基本的な症例で選択されることが多いインプラントです。

ボーンレベル(BL):審美性が重要な前歯などに適したタイプ

ボーンレベルインプラントは、その名の通り、インプラントの上端が顎の骨の高さ(ボーンレベル)に埋入されるように設計されています。
インプラントの土台が骨の中に埋まるため、口を開けたり笑ったりした時に見える、前歯などによく使用されます。

このタイプは顎の骨にインプラント体を埋入し、1回目の手術で歯肉を縫合して骨と結合するのを待った後、2回目の手術で歯肉を開いて土台を装着します。

連結部分が骨の中に位置するため、歯茎のラインを自然に形成しやすいのが大きな特徴です。

歯茎の状態に合わせて土台の種類を柔軟に選択できるため、天然の歯と見分けがつきにくい、自然で美しい仕上がりを実現することができます。

ボーンレベルテーパード(BLT):骨が柔らかいケースにも対応できるタイプ

ボーンレベルテーパードインプラントは、ボーンレベルインプラントの審美的なメリットを持ちながら、インプラント体の形状が先端に向かって細くなる「テーパー形状」を採用しているのが特徴です。

この形状により、インプラントを骨に埋入する際に、周囲の骨を適度に圧縮しながらねじ込むことができ、初期固定(埋入直後の安定性)を高める効果があります。

特に、日本人に多いとされる骨質の柔らかいケースや抜歯即時埋入といった初期固定を得にくい症例において優れた安定性を発揮します。
多様な骨の状態に対応できる汎用性の高さから、多くの臨床現場で選ばれています。

BLX:抜歯してすぐに埋入したい場合に適した最新モデル

BLXは、ストローマンの最新世代のインプラントシステムで、特に高い初期固定力が求められる症例に対応できるよう設計されています。

アグレッシブなスレッドデザインとテーパー形状のインプラント体が特徴で、抜歯した直後の柔らかい骨や、骨の状態が良くない場合でも、強力な初期固定を得ることが可能です。

これにより、抜歯即時埋入や即時荷重といった、治療期間を大幅に短縮できる治療法の選択肢が広がります。

インプラント体と土台の連結にはトルク伝達に優れた設計が採用されており、スクリューで確実に固定できるため、安定性も非常に高いモデルです。

どのインプラントが自分に向いている?

ストローマンインプラントには複数の種類があり、どれも優れた性能を持っています。
しかし、 「どのインプラントを選ぶべきか」 は、患者さまのお口の状態や治療の希望によって変わります。
ここでは、選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。

① 骨の量・硬さで選ぶ

インプラント治療では、まず「骨の厚み」と「骨質」が重要になります。

  • 骨量が少ない、骨が薄い → ティッシュレベル(TL) が適応しやすい
  • 骨が柔らかい → BLT や BLX が初期固定を得やすい
  • 抜歯直後に埋めたい → BLT または BLX が有利

骨の状態はCT撮影で正確に判断できるため、診断が非常に大切です。

② 審美性の優先度で選ぶ

前歯など「見た目の美しさ」が重要な部位は、ボーンレベル(BL)・ボーンレベルテーパード(BLT) が最適です。

インプラントの連結部が骨の中に収まるため、歯ぐきの立ち上がりが自然に形成され、天然歯に近い自然な仕上がりが期待できます。

一方、奥歯や見えにくい部分は審美性よりもシンプルで清掃しやすいティッシュレベル(TL) が選ばれることが多くあります。

③ 治療期間の希望で選ぶ

「できるだけ早く噛めるようになりたい」という方には、BLXやBLTを使用した即時埋入・即時荷重という治療法が適用できるケースがあります。

ただし、すべての症例に適用できるわけではなく、骨の状態や噛み合わせの力など、複数の条件が揃う必要があります。

④ 清掃性・メンテナンスのしやすさで選ぶ

長期的なトラブルの予防には、日々のお手入れが不可欠です。

  • 清掃しやすさ重視 → ティッシュレベル(TL)
  • 審美性と機能の両立 → ボーンレベル(BL)/BLT

特にTLは、インプラントと歯ぐきの境目が管理しやすいため、インプラント周囲炎の予防に有利という利点があります。

他メーカーとの違い

①  骨との結合スピード

ストローマンの「SLActive」は高い親水性により血液を素早く引き寄せ、骨形成を促進。
治癒期間は他社製品より短いとされています。

②  臨床データの豊富さ

ストローマンは大学や研究機関と連携し、数十年にわたる臨床データを蓄積。
新興メーカーと比較するとエビデンス量が圧倒的です。

③  材質と強度

独自開発の「ロキソリッド」は純チタンより35%強度が高く、骨幅の狭い症例にも対応。
また、チタン系素材のため金属アレルギーの心配が非常に少ないのも安心です。

ストローマンインプラントの注意点

費用がやや高い

自由診療のため医院ごとに異なりますが、1本あたり35〜55万円が相場です。
ただし、長期保証・世界的サポートを含めた「安心への投資」とも言えます。

取り扱い医院が限られる

すべての医院で扱っているわけではありません。ストローマンの器具や技術講習を受けた歯科医院のみが導入可能です。希望する場合は、事前に医院へ確認しましょう。

よくある質問

Q. 治療期間はどれくらい?

骨の状態によりますが、全体で3〜10ヶ月程度が目安。
SLActiveインプラントを使えば、骨結合期間を3〜4週間に短縮できる場合もあります。

Q. 寿命はどのくらい?

適切にケアを行えば10年以上使用可能。
10年後の生存率は97%以上とされており、定期的なメンテナンスが長持ちの鍵です。

Q. 手術の痛みはありますか?

局所麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどなし。
術後の腫れや痛みも、鎮痛剤でコントロールできる範囲です。

まとめ

ストローマンインプラントは、

  • 世界No.1のシェア
  • 60年以上の歴史
  • 豊富なエビデンスと最新技術

を兼ね備えた、信頼性の高いインプラントシステムです。

費用はやや高めですが、その分、耐久性・安全性・グローバルサポートが充実しており、「長く安心して使いたい」と考える方に最適な選択といえます。

最終的には、口腔内の状態や希望に合わせて歯科医師と相談し、自分にとって最も安心できる治療法を選びましょう。

2022.03.30

☆Twitterアカウント 新規開設のお知らせ☆

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Twitterでは相談受付から求人情報まで、

医院の情報発信を積極的に行っていきたいと思います(^^)

また、皆様からの質問やご相談にもお答えしていきたいと思っておりますので、

お気軽にフォローやリプライ、ダイレクトメールをお願いします(^_-)-☆

2021.08.30

歯科衛生士の募集

湯川歯科医院では歯科衛生士を募集しています!

★時給1600円~(経験を考慮します)

★週1~OK!

★ブランク、未経験歓迎

★40代~50代の方活躍中!

 

ぜひ気軽にお電話ください!↓

TEL 072-274-6474

2021.06.03

★2021年6月20日まで 診療時間変更のお知らせ★

★2021年6月20日まで 診療時間変更のお知らせ★

 

大阪府の緊急事態宣言延長に伴い、

引き続き月~土曜の診察時間を、20時までとさせていただきます。

(受付は19時20分まで)

 

 

医療法人湯川歯科医院 院長

2020.12.05

★2020年度年末年始診療時間のお知らせ★

★2020年度年末年始の診療時間のお知らせ★

12月29日   (水)   (午前診)  10:00~13:00

(午後診)  休診

 

12月30日   (木)   (午前診)  10:00~13:00

(午後診)   休診    

 

12月31日(金)~2019年1月4日(月)迄  お正月完全休診 

 

1月5日  (水)     通常診療開始      

(注)年末12/29(水)と12/30(木)は午前診のみの診療です。

12/31(金)~1/4(月)迄は全日休診となります。

通常診療は年明け 1/5(火)からです。

 

医療法人湯川歯科医院 院長

2020.05.21

【感染予防対策】院内まるごと抗菌コーティング「デルフィーノ」を施工しました。

湯川歯科医院では、感染症予防対策として、
デルフィーノ(delfino)による院内まるごとコーティングを実施いたしました。95251015_516431252386920_3295579469086982144_n

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デルフィーノとは、、、
医療現場で誕生した安心・安全に感染を予防できる製品です。
感染症対策として、「手洗い・うがい・マスク」などがあげられますが、
デルフィーノは、室内で接触するすべての面を
まるごと抗菌コーティングすることで、
感染症のリスクを最大限に減らすことが可能です。
室内すべての面に「予防接種」を行うようなイメージです。

デルフィーノの原料は、3種の触媒反応を含んでいます。
・光触媒(酸化チタン)
→塩素の3倍、水酸化水素の2倍、オゾンの1.5倍の酸化力
・抗菌触媒(Ag:銀)
→650種類以上のウイルス・菌に有効
・三元触媒(Pt:プラチナ)
→炭化水素を無害な水に、一酸化炭素を二酸化炭素に酸化して、クリーンなガスに変えて排出

SIAA(抗菌製品技術協議会)による安全性試験をクリアしていますので、
飲み込んだときの有害性、長く触れたときの炎症、遺伝子(DNA)への影響、
アレルギーなどについても安全性が認められています。

湯川歯科医院では、患者様の安全に配慮し
デルフィーノも抗菌コーティングを実施いたしました。

できる限り安心してご来院していただけるため今後も様々な対策をしてまいります。
施行証明書

 

院内には施工証明書なども置かせていただきましたので
是非ご覧ください。

2019.11.29

★2019年度年末年始の診療時間のお知らせ★

★2019年度年末年始の診療時間のお知らせ★

12月29日   ()   (午前診)  10:00~13:00

(午後診)  休診

 

12月30日   (月)   (午前診)  9:00~13:00

(午後診)   休診   

 

12月31日(火)~2019年1月4日()迄  お正月完全休診 

 

1月5日  ()     通常診療開始

(注)年末12/29()と12/30(月)は午前診のみの診療です。

12/31(月)~1/4(金)迄は全日休診となります。

通常診療は年明け 1月5日  ()からです。

 

医療法人湯川歯科医院 院長

2019.03.20

GW期間中の診療時間のご案内

●GW期間中の診療時間のご案内●

4/27、4/28は通常診療

4/29~5/6迄の診療時間 10:00~17:00迄 の診療

【5/5(日)のみ 9:00~17:00の診療】

となります。

お間違えの無いよう宜しくお願い致します。

湯川歯科医院院長

 

 

 

 

 

 

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